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(思い出)ゴミ屋敷のおじさん

一般的に「ごみ」とされるものについては、法的には所有権があります。

第三者から見て、明らかにごみが堆積していても、

所有者が「ごみではない」と主張した場合、

近隣住民や行政(役所)が強制的に排除することは難しいです。

加えて私有地でもあるため、正当な理由なく立ち入れば住居侵入罪に該当します。

このような問題を解決するために定められたのが、ごみ屋敷条例です。

2018年8月には神奈川県で初めてごみ屋敷の行政代執行が行われました。

横須賀市はごみ屋敷の住人の氏名、住所も公開していました。


行政代執行
行政代執行

(マル秘)片づけの営業方法

現在の会社を始める前は片づけの会社で営業をしていまして、

営業はどうやって行うかというと、

「すみません、ちょっと粗大ごみの回収でご近所に来てるんですけど、

まだトラックの荷台が空いてまして、ついでに営業をして回ってるんですけど…」

みたいなかんじで、一軒一軒チャイムを鳴らしてして行く。

ちょっとあやしい感じですが、意外とお声が掛かるのです。

これのコツは(コツというほどたいしたものでもないが)

「始めたら、一軒も飛ばさず淡々と」です。

チャイムの所に「セールスお断り」と書いてあっても絶対に飛ばさない。

暴走族のバイクが停まっていても飛ばさない!あやしい宗教の家も!

一軒飛ばすと、途端に気持ちがくじけてやめたくなるのです。

気になってる粗大ごみはございませんか?
気になってる粗大ごみはございませんか?


ゴミ屋敷の主人登場!

その日も淡々と営業に励んでいたわけですが、

「うぁ!出た」次のお家はゴミ屋敷!

庭には家電などが山になって高く積みあがってる。

明らかに雨ざらしの状態で。

「これは絶対出ないだろうな」と思ったのですが。

と言うのも、声を掛けて片づけの依頼をしてくる人は、大抵の場合、

奥とか裏に片づけたいものを隠してるケースが多いのですね。

堂々と庭とかに置いてるモノは、あまり気になっていない場合が多い。

ゴミ屋敷でも飛ばさず頑張るぞと、チャイムを鳴らしました。

「なあに?」

60代くらいのおじさんで、まあ普通の感じの人で、

先ほどの営業トークを展開してみた所、

「まあ、あるっちゃあるけど」

と言って表に出てきた。

庭の家電の山の所に来て、

「これと、これと、うーん、あとこれか!」

たしか、照明器具とラジカセかなんかだったと思いますが、出た!

ゴミ屋敷おじさん
ゴミ屋敷おじさん

「ごみ」なの?財産なの?

金額を伝えると「じゃあいいよ、持って行って」とのことで見事商談成立。

(つーか、他の家電の山はいるんかい!)と思いながら領収書を渡していました。

「また片づけ物がありましたら、ご連絡下さい」(ニコッ)と言ったら

「わかった。名刺とっておくよ」と好印象でした。

人からみたらただのゴミでも、本人から見たら財産の場合がある。

あと、営業は聞いてみないとわからない、ということがわかりました。

早合点は禁物!一軒も飛ばさず淡々と!

片づけ、遺品整理は片づけコーナンにおまかせ下さい!

もちろんゴミ屋敷の片づけも!おまかせ下さい!


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